はじめに|「建てられた」と「建ててよかった」は別物
住宅ローンの審査が通り、
無事に家が完成した。
それなのに数年後、
「思っていたより生活が苦しい」
「本当は、こんなはずじゃなかった」
そう感じている方は少なくありません。
一方で、同じような年収・家族構成でも
家を建ててからの暮らしに余裕がある方も確かに存在します。
この差は、
建物の性能やデザインの違いではありません。
もっと前の段階、契約前の考え方で決まっています。

苦しくなる人に共通する「資金計画」の特徴
家を建てたあとに苦しくなる方には、
共通する資金計画の特徴があります。
・「借りられる額」を基準にしている
・住宅会社の営業担当とだけお金の話をしている
・今の家計しか見ていない
・将来の変化を数字で確認していない
つまり、
家を買うための資金計画になっているのです。
これでは、たとえ家が建ったとしても
その後の暮らしの安心までは見通しが不透明です。
「借りられる額」と「返し続けられる額」は違う
金融機関が教えてくれるのは
極端な言い方をすると、
「この人はいくらまで貸せるか」です。
しかし本当に必要なのは、
**「この先何十年、無理なく返し続けられるか」**という視点です。
・教育費が本格的にかかる時期
・車の買い替え
・親の介護
・自分たちの老後
これらを考慮せずに
「今払えるから大丈夫」と判断するのは、
危うい選択だと私たちは考えています。
田村工務店が“先に家を売らない”理由
田村工務店では、
資金計画を自社だけで完結させません。
家づくりの初期段階で、
外部のライフプランナーに
ライフプランの作成を必ずお願いしています。
理由は明確です。
住宅会社が行う資金計画は、
どうしても「家を建てる前提」になりがちだからです。
利害関係のない「第三者」の視点を入れる意味
ライフプランを外部の協力者に依頼しているのは
以下のメリットがあります。
・住宅会社の受注とは無関係
・住宅ローンを売る立場でもない
・お金の専門家として人生全体を見る
さらに、
目先の利益ではなく
**「その人の人生をどう良くするか」**を学び続けている
信頼できるパートナーです。
だからこそ、
「今回は家を建てない方がいい」という結論になることもあります。
家づくりを“人生設計の一部”として扱う
ライフプランでは、
次のようなことを数字で整理します。
・今後の収入の見通し
・教育費が増えるタイミング
・老後資金の準備状況
・家を建てた場合/建てなかった場合の比較
これを見た上で、
「この家づくりは、人生を良くするか?」
「家を建てることで、幸せな人生に貢献できるか?」
を冷静に判断します。
これができて初めて、
本当の意味での「安心できる資金計画」になります。
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苦しくならない人は「判断を急がない」
家を建てたあとに苦しくならない方は、
共通して判断を急ぎません。
・焦らない
・数字を確認する
・第三者の意見を聞く
その結果として、
「背伸びしない選択」をしています。
それは決して妥協ではなく、
暮らしを守るための戦略です。
戦略として、どういう順番で家づくりを
考えれば失敗を回避できる確率が高まるかは
以下の記事でお伝えしています。
→「家づくりは何から始めるべきか?9割の人が最初に間違える順番」
住宅会社選びは「姿勢」を見るべき
もしあなたが
住宅会社を選ぶ立場なら、
次の点を見てみてください。
・資金計画を急かさないか
・「借りられますよ」で終わらせていないか
・第三者の意見を嫌がらないか
家づくりの本質は、
建てた瞬間ではなく
建てたあと何十年も続く暮らしにあります。
まとめ|苦しくならない家づくりの条件
家を建てたあとに苦しくならない人は、
特別な収入があるわけではありません。
・人生全体でお金を考えている
・利害関係のない専門家を入れている
・「建てられるか」ではなく「続けられるか」を見ている
この違いです。
家づくりは、
人生の一部であって、すべてではありません。
その前提を忘れないことが、
後悔しない家づくりにつながります。