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2階建てのケースはどう考える?(土地面積④)

理想は平屋、でも現実的には2階建てになることも

こんにちは。
シンプルノート盛岡スタジオの村上洋樹です。

これまでのブログの土地面積①~③では、
平屋を建てる場合を想定して、必要な土地の広さを考えてみました。
自分が望んでいる暮らしに必要な家の広さ、
そして、その家を建てるために必要な土地の面積についても
把握できたと思います。

理想は平屋だったとしても、購入する土地の面積や、
建て替え予定の土地面積によっては平屋が収まりきらないことも
当然あります。

今回は限られた土地面積で2階建てを建築することを
想定したお話をしたいと思います。

目安としては45坪が分かれ目

イメージとしては、45坪を下回ってくると、
子ども部屋が2つ
駐車スペースも最低2台分と考えると、
どうしても平屋には収まりきらないケースが多いです。

それでは、45坪の土地を想定して、
2階建てのケースですすめていきましょう!
もしも基本となる家の広さの考え方を忘れたな~って方は、
無駄な土地は買わない!(土地面積①)
家の広さ、ちゃんと足りてる?(土地面積②)
個室の広さ、どう考える?(土地面積③)
こちらを参考に!

さて、
【土地面積45坪】-(外周部10坪)-(駐車スペース2台分:9坪)で
残りの土地面積は26坪。
そこから採光やプライバシー確保ための(中庭部分3坪)を引いて、
残りは23坪。

23坪=46帖分の1階部分

それでは玄関から順番に考えてみましょう。

続いて水回り。
トイレは1つで1帖。
家族構成により、2階にトイレを設けることもありますが、
タイミングが重なってしまったある意味緊急事態の時は
とても助かりますが、平常時には2階のトイレは活躍することは
少ないように感じます。

お風呂は1坪タイプで2帖。
洗面スペースに2帖、
脱衣スペースに2帖が最低限の広さとしたら
水回りの合計は7帖になります。
そうすると、42帖-7帖で残りは35帖ですね。

続いて、LDKにいきましょう。
対面式のキッチンに4人掛けのダイニングテーブルを置いて、
リビングスペースには3人掛けのソファーを置く場合、
ちょうど良い広さは16帖になります。
そして、LDKに階段を作るとしたら、
階段スペースとして2帖をプラスして18帖になります。

というわけで、
35帖-18帖で残りは17帖になります。
ここから2通りの考え方に分かれます。

「寝室」と「収納」を1階に作る場合

残りの17帖でどのようなスペースを作ることができるのか?

仮に、セミダブルベットを2台とか
シングルとダブルを組み合わせる、
布団を敷いて寝るようなケースであれば、
寝室は最低でも6帖は必要だと思います。

そして、残りの11帖で1階に十分な収納をつくる。
すべて必要ではないと思いますが、例を挙げると以下の通り。
・寝室にクローゼット収納を1帖~2帖
・ファミリークローゼットで2帖~4帖
・パントリーで1帖~2帖
・玄関土間収納で1帖~2帖
・脱衣スペースで1帖

外のスペースで考えると、
もしも駐車スペースをもう1台というなら4.5帖。
駐輪スペースは自転車1台につき1帖。

2階に作られるのは、
1階に収まりきらない2つの子ども部屋ということになります。

「寝室」と「収納」を2階、子ども部屋を1階の場合

4.5帖の子ども部屋を1階に2つなので、9帖。
残りの9帖を家の中、外、の必要な収納に振り分けます。

この1階の子ども部屋を上手に活用すれば、
リビングが散らかることも軽減しますし、
子ども達も常に親の気配を感じながら過ごせるので安心です。

ただし、
思春期になってくるとプライバシーも欲しいということもあるので
廊下を設けるなどの工夫も必要になります。

まずは、家の広さを考えるのが基本。

今回は、分かりやすく説明させていただくために
土地の広さから逆算して考えてみましたが、
土地を探す時は、どんな家にしたいかをある程度明確にした上で
必要な土地の広さを算出するという流れの方がよいです。

また、建ぺい率や容積率と言った
その土地その土地に建てられる大きさや広さのルールもあるので、
次の段階ではそういった法令に照らし合わせた検討も必須です。

土地探しからの家づくりの方は、
土地を探す前に、自分が建てたい家や広さを
ある程度、明確にしていただくために、この考え方を
参考にして頂ければと思います。

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