blog

無駄な土地は買わない!(土地面積①)

家づくり前に知っておきたい「必要な土地面積の出し方」

土地って、広ければ広いほど良いと思っていませんか?
大は小を兼ねると言うし、広い方が何かと融通が利く気がしますよね?

でも、それは大きな落とし穴かもしれません。
広すぎる土地は、建築費以外にも“意外なコスト”が増えてしまいます…。

例えば、

・土地の取得費が高くなる
・固定資産税が高くなる
・家のまわりの外構費用がかさむ
・結局使わない“無駄なスペース”ができてしまう
・無駄に空いているスペースには雑草が生えがち

つまり、「必要以上に」広い土地は家づくりにおいて
手間もコストもかかるのでデメリットが多いです。

家づくりのコストを節約する第一歩は、
自分の“家に必要な面積を事前に把握する”ことになります。

じゃあ、自分にちょうど良い土地って、どれくらいの広さなの?

今回のブログでは、**簡単にできる「必要な土地面積の出し方」**を
ステップごとに分かりやすく解説していきます。

具体的な面積の考え方

必要な土地の広さは次の合計で考えると把握しやすいです。

①家の周囲スペース(10坪)
②車の駐車スペース(1台4.5坪×台数)
③建物の1階の床面積(今回は分かりやすく平屋で説明)
④ウッドデッキなどの屋外スペース

1つずつ説明していきます。


まず①の家の周囲スペースは、
お隣との境界から最低限の距離を確保する必要があります。
その他にも、エコキュートのタンクやエアコン室外機の設置スペースとなります。

②の車の駐車スペースの目安は、
普通乗用車の1台分の駐車スペースで、幅2.5m×長さ6.0mとされていて、
それが4.5坪になります。

ドアの開閉に最低も60cmのスペースが必要で、
ゆったり開け閉めするなら90cmのスペースは欲しいです。
片方のドアだけフルオープンで良いのか?
両側のドアをフルオープンしたいかでも変わってきます。

そして③の建物の1階の床面積は算出するのがパパッとは出てこないので
今回から数回に分けてその方法をお伝えしていきます。

これからいくつかの質問をしていきますので、
数字のメモを取りながら読み進めてみてください。
後から全部の数字を足していきます。
それでは行きます!

玄関まわりの広さ

【外玄関(玄関ポーチ)】:1~3帖
【内玄関】:1~2帖
【玄関ホール】:1~2帖
【土間収納】:1~3帖

まず考えていただきたいのが
「外玄関、内玄関、玄関ホール、土間収納」の広さです。

外玄関とは玄関ポーチのことで、
濡れないように屋根を設ける部分です。
ここは最小限で良いという方は、
1帖で考えていただくといいと思います。

玄関の外で一服するんだぁ~とか、
もっと広くしたいなーという方は、
2帖で考えていただくといいかと思います。

内玄関についても、
最小限で良いかなという方は、
外玄関同様に1帖でいいかなと思います。
もっと広めが良いとお考えの方は
1.5帖もしくは2帖になるかと思います。

玄関ホールについても内・外玄関同様ですが、
ホール(廊下)は最小限で充分かと思いますので
ここも1帖、広い方がいいという方は、
1.5帖もしくは2帖で考えていただくといいかと思います。

土間収納(シューズクローゼットも兼ねる)については、
何をどれくらい置くかで広さが違ってきます。

例えば、釣りやキャンプ、ゴルフなど
荷物が多いような趣味がなく、
そこには靴とベビーカーぐらいしか置かない
という方については1帖もあれば充分です。

1帖あれば、
仮に棚を6枚設置したら、
大人の靴で50足近く置けます。

2帖になればさらに靴が置けるようになりますが、
流石にそこまで必要な方は多くはいないと思うので、
余ったスペースに釣り道具やキャンプ用品を
置くことが出来ると思います。

ですので、土間収納は1帖もしくは2帖あれば充分です。
高級な自転車等も収納したいとかと言っても、
最大でも3帖あればいいのではないでしょうか。

LDKの広さ

玄関周りが分かったところで、
LDK (リビング・ダイニング・キッチン)
の広さについて考えていきましょう。

LDKについては、
誰もが広ければ広いほど良いとお考えだと思いますが、
広くし過ぎてしまうと、どこかで調整しなければ
その分家のコストが上がってしまいます。

広くしたことで余白が生まれれば、そこに物を置きたくなります(笑)
かえってゴチャゴチャした空間になりやすいので、
ここもまた適切な広さを知ることが大切だと考えています。

次に考えていただきたいことは、
キッチンは対面型がいいのか?そうじゃなくていいのか?
パントリー収納は必要なのか?
ダイニングテーブルを置くのか?
置く場合、4人掛けなのか6人掛けなのか?
ソファーは置くのか?
置く場合3人掛け程度の大きさにするのか?
L型の大きなものにするのか?
1人掛けのソファーチェアーも置くのか?などです。

対面型のキッチンにしつつ、
4人掛けもしくは6人掛けのダイニングテーブルを置きつつ、
3人掛け程度のソファーを置くとしたら
16帖が適切な広さだと考えています。

さらに追加で
L型の大きなソファーを置いたり、
3人掛けのソファーとは別に
1人掛けのソファーチェアーを置くとしたら
18帖が適切ではないかなと思っています。

そして、パントリー収納が必要なのであれば、
その求める広さを足してみてください。
冷蔵庫も家電も隠せるぐらいのバックヤード的な収納にするなら
3帖もしくは4帖必要となります。

そうではなく、冷蔵庫や家電は隠さず、
単純に食品ストックや食器類だけを置くパントリー収納なら、
1帖もしくは2帖もあれば充分です。

いかがでしたか?

ちょっとした面積の違いが、数十万〜百万円単位の差になるのが家づくり。
まずは自分たちにとって「本当に必要な広さ」を知ることから始めてみてください。

次回は、水まわり(洗面・脱衣など)の面積についてお伝えします。
イメージを膨らませておいてください!

それでは、また次回に。

<必要な広さの目安のまとめ>

スペース最小〜広めの目安
外玄関(ポーチ)1帖〜3帖
内玄関1帖〜2帖
玄関ホール1帖〜2帖
土間収納1帖〜3帖(用途で変動)
4人掛けテーブル+3人掛けソファ約16帖
上記+L型ソファや1人掛けチェア追加約18帖
パントリー収納(冷蔵庫や家電も隠す)3〜4帖
パントリー収納(食品・食器のみ)1〜2帖

一覧へ戻る

contact form

モデルハウス見学、家づくりに関するご相談などお気軽にお問い合わせください。