洗面・収納・客間まで!必要な広さを知るための考え方
こんにちは。
シンプルノート盛岡スタジオの村上洋樹です。
家づくりを始めると、
多くの方がまず「土地探し」からスタートしますよね。
ですが、
その前にやっておくと圧倒的に
失敗しづらくなるステップがあります。
それが **「建てたい家の広さを把握しておくこと」**です。
なぜなら、
家の広さが分かれば、必要な土地面積が見えてきますし、
ムダに広い土地を買ってしまうリスクがぐっと減るからです。
今回のブログでは、前回の「無駄な土地は買わない」に続き、
「水回り・収納・客間」の最適な広さの考え方を
わかりやすく解説していきます。

洗面・脱衣・お風呂・トイレの広さはこう考える!
【洗面台は1帖で足りる?】
実は、ご家族構成やライフスタイルによって最適な洗面スペースは大きく変わります。
特に女の子がいるご家庭では、コスメ関係の物も多くなり、洗面台を使う時間も長く、
洗面台の混雑がプチストレスの原因になることもあります。
このような場合は2帖の洗面スペースがあると、ゆったり使えてストレスフリーです。
ただし、もともと洗面化粧台を使わずにリビングやダイニングでテレビを見ながら
お化粧をされるような方は、無駄に洗面台を大きくして余計な費用はかけない方が
良いです。
室内干し派なら脱衣室は3帖がおすすめ
ご家族の人数にもよりますが、室内干しの割合が高い方や
「乾太くん」などの乾燥機を使わない方は、
2帖~3帖の脱衣スペースがおすすめです。
干す動作を考えると、想像以上にスペースが必要になります。
逆に、乾燥機中心で外干しもするという方なら、2帖程度で十分です。
弊社で採用しているジョイ・コス住宅システムでは、
「高気密・高断熱」+計算通りの換気が可能なため、
フィルターを通して室内に取り込む空気は、
窓を開けて取り込む空気よりもキレイです。
なので、外に干して花粉などが付着するのを防ぐため、
室内干しの方の方が多い傾向があります。
お風呂は1坪or1.25坪?
どちらも浴槽の広さは変わりありませんが、洗い場のゆとりに変化が出ます。
ほとんどのケースでは1坪タイプで十分ですが、
家族で入ることが多いとか、洗い場を広く取りたいという方は、1.25坪でも良いと思います。

トイレは1帖?1.5帖?
トイレに関しては、
1ヶ所でいいのか?それとも2ヶ所必要なのか?
そして手洗いをどうするのか?で面積が変わってきます。
便器と一体になったタンクについた手洗いでいいという方や、
タンクレスだけどトイレから出たところに洗面をつくる方や、
小さな手洗いがあればいいという方は1帖あれば充分なのに対し、
ホテルやお店のように洒落た手洗いスペースを
トイレ内につくりたい方なんかは1帖では足りないので、
1.5帖の広さが必要かもしれません。
いずれにしても、モノや広さを足せばその分の費用は増えるので、
せっかくだから…という気持ちと本当に必要なのか?という冷静さの
バランスをとることが大切です。
収納は個別型か?集中型か?
では続いて「収納」について考えていきたいと思います。
収納に関しては集中型がお好みなのか?
それとも個別型がお好みなのか?
でつくり方が違ってきます。
集中型とはいわゆるファミリークローゼットのことで、
要は、全員の衣類や持ち物を同じ場所で管理するってことですね。
家事動線が楽になり、収納の整理整頓もしやすいのがメリットです。
この場合は3帖〜4帖のファミリークローゼットが目安です。
個別型とは
個人個人でそれぞれ衣類や持ち物を管理するために
部屋ごとに収納をつくるということです。
個別の場合、
4人家族がそれぞれに1帖ずつ収納をつくるとしたら
合計で4帖分収納が必要ということになります。
あるいは、夫婦の収納を
ウォークインクローゼットにしたい場合は、
「子供たちの人数×1帖+W.I.Cの広さ」が
収納に必要な場所ですになります。
そして、
季節ものや日用品などをどこに置いておくのかも
考えておかないといけないので、
子ども部屋や夫婦のクローゼットに収納する
衣類や持ち物収納とは別に
収納スペースが必要かもしれません。
なので、自分の家の荷物量と
どうやって管理していくのかを考えつつ、
必要な広さを導き出していただけたらと思います。

悩む方が多い客間
最後は、悩む方が多い**「客間」の有無**について。
個人的には、平屋の場合は客間は不要と考えています。
理由はシンプル。
「泊まるなら子ども部屋を使えばいい」からです。
子どもがまだ小さいうちは自分の部屋を使うことが少なく、
親と一緒に寝るケースが多いです。
さらに、おじいちゃんやおばあちゃんが孫を見に来るのは
だいたい、孫が小さいうち。
尚更、使っていない子ども部屋に寝てもらうのが効果的です。
とは言え、
おじいちゃんやおばあちゃんだけではなく、
友達家族のとの交流も多く、頻繁に友人家族が泊まりに来ることが
あるというケースなどもあるでしょうから、
客間が欲しい!という方は、4.5帖~6帖がひとつの目安です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、洗面・お風呂・トイレなどの「水回り」、
「収納」と「客間」について、必要な面積の考え方をお伝えしました。
毎日使う場所だからこそ、「なんとなく」で決めてしまうと後悔の元。
せっかくだからと、ついつい大きく作りたくなりがちですが、
ご家族の暮らし方に合わせて、本当に必要な広さを見える化することが大切です。
次回は「寝室・子ども部屋・書斎」などの
個室の広さについて解説していきますので、お楽しみに!